富良野市、山部の町の南に位置するセブン-イレブン山部店は
関野夫妻が開業してから25年、多くの人が利用する。
聞くと、生まれも育ちも山部という関野夫妻は以前、山部の町なかで電器店を経営していたそうだ。
そこから一念発起、セブン-イレブン開業にあたり夫妻は共にオーナーの資格を取り、 未知の世界で勉強と努力を重ねてきた。
商売の経験はあるものの、コンビニエンスストアの経営は初めてのこと。
子どもも小さく不安も大きかった。
現在、オーナーは妻の関野孝子(あつこ)さん。
開業当時2歳だった娘、真矢さんは今、店長を務める。
二十歳の時に試験を受け、早くも店長の資格を得た。
すでに共に働く後継者がいることはとても心強く、且つ長く経営という立場にいることで培われた、先見の明の成せる業と言えるだろう。
今、富良野では人手不足がささやかれている中、セブン-イレブン 山部店には頼もしいスタッフもいる。
昨年、パート従業員のお客さまへの声掛けによって、特殊詐欺の被害を防ぐことができた。
オーナーにとっても誇らしく、嬉しい出来事だったに違いない。
また、ちいさな町でのコンビニエンスストア営業。
周辺の人口も多くはない為、観光客の動向や天候からも大きな影響を受ける。
帯広と富良野を結ぶ 国道38号線沿いにあり、 夏の観光シーズンはお客さまも多いが、春や秋のオフシーズンは客足も減少するのが現実だ。
そんな中でも、関野親子は小さな努力の積み重ねを忘れない。
日々お客さまと向き合い、ある社内キャンペーンで日本一に輝き表彰されたこともある。
パート従業員の行動をとってもそうだが、この功績も全て真摯に仕事に向き合う姿勢から得られたものと感じる。
「お客様に気持ちよくご来店いただき、気持ちよくお買物をしていただく、何よりそれが大事なんです」と、オーナーの孝子(あつこ)さん。
関野孝子(あつこ)さんの”私の山部自慢”は、
『のどかでメロンやスイカ、お米などとても美味しい農産物があるところ』。
「今の社会情勢の中いつ何がどう変わるかは読めないけれど、セブン-イレブン富良野山部店の経営を細く長く続けていきたい」と語ってくれた。