山部で唯一の鮨店として地元の人に愛され続ける 「勝ちゃん鮨」。
昭和46年3月に開店し、もうすぐ50年を迎える。
鮨屋の看板を背負っているが、丼物や宴会料理までメニューは豊富。
カウンター席、小上がり、大人数で利用できる宴会場もある。
店主の菅野さんは、鮨が大好きで鮨屋になったと言う。
好きが高じてか、「どこに行ってもお鮨ばかり食べるんですよ。」と妻のミヨ子さんがすぐそばで微笑む。
山あり谷ありだが、長い間夫婦二人三脚で切り盛りしてきた。
正に阿吽の呼吸というやつだ。
菅野夫妻は「勝ちゃん鮨」の営業と同時に「民宿やまべ亭」も経営する。
主に働く方のための宿で、建設関係者や農作業に従事する外国から来た方の滞在が多い。
自炊する人もいれば、希望によって食事も提供する。
「外国から来たお客さんとの交流が楽しいんだよ。お客さんがひらがな表を買ってきたりしてね、指さしながら会話をするのさ(笑)。時々自分で作った料理をお父さん、これ食べて!と持ってきてくれることもあるよ。」と嬉しそうに菅野さんは語る。
また、ここ10年程、教育実習生の滞在も受け入れしているそう。
実習先は、富良野小学校、布部小学校、樹海小学校等々幅広く、毎年9月になると多くの大学生が滞在する。
きっと、菅野夫妻のもてなしで実習生の緊張も和らぐのだろう、実習を終えて帰る時には、皆、子供たちが可愛かったと充実した表情を見せるという。
そして後日、感謝の気持ちがこもった手紙も毎年届くそうだ。
現在は宴会のお客様の対応がメインとなる「勝ちゃん鮨」。
2500円から3000円、4000円(税込み)とコースも色々(飲み物別)。
年末年始、宴会利用も増えるので、ご予約はお早めに。
菅野さんの”私の山部自慢”は、
『景色が素晴らしく、いつも声をかけてくれる優しい人柄の方が多いこと』。
「勝ちゃん鮨」、御年50歳!
これからも山部唯一の鮨店として、長く長く愛され続けるだろう。